ジユウダイ


▲ 撮影:若松和正

今年初めにレポートした公演『新☆アイヌ・ラッ・クル伝』。
5月2日(土)~3日(日)にやまびこ座で再演されます!
公演詳細はこちらからどうぞ。

キャストに抜擢された、高校生による人形劇団ボンドとは?

2015年1月24日~25日に開催された、やまびこ座・こぐま座プロデュース人形劇『北海道の人形劇シリーズpart1 新☆アイヌ・ラッ・クル伝』。アイヌの山本多助さんによる『カムイユーカラ −アイヌ・ラッ・クル伝』を題材に人形劇化した本作は、プラハを拠点に世界で活躍する人形劇師・沢則行さんを演出・美術に迎え上演。4ステージで400名を超えるお客さんが訪れ、好評のうちに終了しました。
今回キャストに起用されたのは、高校生による人形劇団ボンド。小学3年生の頃からこぐま座で開催されている人形劇講座に通い、中学1年生のときに「人形劇団ボンド」を結成。劇団活動と並行して、やまびこ座で開催されている人形浄瑠璃講座も受講している粒選りのメンバーです。
彼らにとっても、沢さんとの作品創作は大きな挑戦。まずは本番2日前の稽古の様子からご紹介します。


▲ 撮影:若松和正

求められるのは、細かな人形操作や自分自身の演技力。

「アイヌラックㇽの気持ちを、もっと演技で表して」
「台詞を言うタイミングは、映像に合わせよう」
稽古場で、演出を手がける沢さんの指示が飛びます。手取り足取り教えるのではなく、どう表現するのかはボンドのメンバーに考えさせているところが印象的。「人形を遣わずに自分の身体で表現する手法が、とても参考になります」と須摩康平さん(高校2年生)。白川さおりさん(高校2年生)は、「少ないセリフでお客さんに物語をしっかり伝えるために、細かな人形操作や自分自身の演技も必要になってくるので、難しいけど頑張っています」と 話します。この日は、アイヌ・アート・プロジェクト代表の結城幸司さんによる、アイヌ語の歌詞チェックもあり。稽古はまだまだ続きそうでしたが、残りは本番当日を楽しみにして、やまびこ座をあとにしました。

▲ 撮影:若松和正

▲ 撮影:若松和正

本公演は、将来の札幌の人形劇・芸術文化を見据えた挑戦。

いよいよ本番の日。今回受験のため出演できなかった、ボンドメンバーの須摩省吾さん(中学3年生)による前説からスタート。受験当日の話を織り込みつつ、会場をいい具合に温めます。作品も2日前からぐっとパワーアップ。アイヌの神話を、人形や自身の身体、影などを使って幻想的に表現し、観客から大きな拍手が贈られました。「今回の取り組みは将来の札幌の人形劇・芸術文化を見据えた挑戦。こういうことをしている劇場は世界中探してもなかなかないので、ぜひ支えてほしい」と沢さん。やまびこ座・こぐま座館長の矢吹英孝さんは、「沢さんをはじめ音響、照明、監修をしてくださった方々など、これだけ多くの人と作品をつくることは彼らにとって初めての経験。きっと、このあとの作品創作に生きてくるのでは」と話します。
人形劇団ボンド、今後の活躍が楽しみですね。なんと本作、5月にやまびこ座で再演するそうなので、今回見れなかった方はそのときにぜひ!

※ 公演情報は、やまびこ座とこぐま座のツイッターやfacebookでお知らせします。
◆札幌市こどもの劇場やまびこ座
ツイッター / facebook

◆札幌市こども人形劇場こぐま座
ツイッター / facebook


▲ 撮影:若松和正

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