ジユウダイ

年間10作品以上のオペラ公演の合唱に出演し、国内外で高い評価を得る新国立劇場合唱団。日本を代表する合唱団である彼らと、北海道教育大学岩見沢校で声楽を専攻する学生による特別合唱演奏会が、8月3日に道教大岩見沢校のi-HALLで開催されました。

この演奏会は、2012年に北海道教育大学と新国立劇場との間で提携協定が結ばれたことを記念して開催されたもの。事前に行われた新国立劇場音楽スタッフの冨平恭平さんによる特別授業では、演奏会で歌われる曲の、歌詞や音符一つ一つの発音や発声、登場人物の心情を表現する声の入り方やバランスなどを丁寧に確認。プロの合唱団に求められるスキルの高さを実感する、貴重な機会となりました。

新国立劇場合唱団にとっても、学生とコラボレーションするのは初の試みとのことで、「歌を一生懸命学んでいる学生にふれることで、合唱団のメンバーが何かを得ることを期待しています」と冨平さんは語ります。
演奏会では、前半にジュゼッペ・ヴェルディが作曲した聖歌四篇から二篇と、オペラ作品『ナブッコ』、『イル・トロヴァトーレ』、『椿姫』からそれぞれ一曲ずつ披露。豊かな感情表現や激しい物語の起伏があるオペラ曲は、短い中にも高揚感を味わえるところが魅力です。『椿姫』<乾杯の歌>でヴィオレッタとアルフレードを演じた、教育大の五十嵐麻美さん(ソプラノ)と給前孝春さん(テノール)には大きな拍手が。

後半は、日本の合唱曲から『ふるさとの四季』と合唱組曲『海のかたち』を。『海のかたち』は、同校の教員である二橋潤一さんが、釧路出身の金澤伊代さんの詩集『海のかたち』から4篇を選び合唱組曲にしたもの。金澤さんは「桜木志乃」というペンネームで小説も書いており、今年『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞したことから、タイムリーな演奏となりました。

今回の演奏会を皮切りに、学生が学ぶための取り組みを、北海道教育大学と新国立劇場との間で継続的に実施していく予定とのこと。協定を結んだことで始まった両者の交流が、今後どのように発展していくのかご注目を。
(写真提供:北海道教育大学岩見沢校)

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