ジユウダイ

3月30日に札幌市教育文化会館小ホールで開催された第六回おバカな高校演劇対決。元々は、エンターテイメント性を重視した作品の発表の場として2007年に第一回を開催、作品のおバカ度?を競い合う内容だったのが、回を重ねるごとに演劇大好きな「演劇バカ」対決へと変遷していった本公演。今年は、主催の札幌北陵高校と、3年連続出場となる帯広柏葉高校、そして「(おバカな高校演劇対決を)DVDで見て面白いと思い参加を決めた」旭川明成高校の皆さんが参加。 高校演劇の発表の場としては年に一度開催される全道高等学校演劇発表大会がありますが、それ以外の場で発表したり鑑賞したりする機会は少ないらしく、「こういう機会は、顧問と部員両方が刺激を受けます」と旭川明成高校演劇部顧問の佐藤憲幸さん。実際に、観客席には団体で訪れている札幌市内の高校の演劇部員の姿もあり、「熱心だなあ」と感心したのでした。

さて、この日の上演作品は、雨男と晴れ女が結婚して生まれた娘が雪女というユニークな設定の『上田家の人々 〜Ver.HEC〜』(帯広柏葉高校)、万引で捕まった高校生とスーパーで働く大卒フリーターとの会話が思いがけないラストへ続く『今夜はすき焼き(仮)』(旭川明成高校)、恋愛問題や部活への葛藤を抱える演劇部員をコミカルに描いたミュージカル仕立ての『ステキな舞台の作り方』(札幌北陵高校)と、三者三様のプログラム。
特に『ステキな舞台の作り方』は、顧問の二瓶耕一さんと演出を手掛けた部長の佐藤舞奈さんとで話し合いを重ね作成された台詞の数々から、演劇に打ち込む高校生のリアルな心情が感じられて、見ていてとても新鮮でした。歌や振付などもみんなで改善しながら半年かけてつくったそうで、愛すべきキャラクターのシロウ君が提供する笑いとともに、90分魅せたことに拍手。

上田家の人々 〜Ver.HEC〜

今夜はすき焼き(仮)

今夜はすき焼き(仮)

ステキな舞台の作り方

ステキな舞台の作り方

上田家の人々 〜Ver.HEC〜

北陵高校の皆さんは、この日の進行や受付、舞台の合間に上演した寸劇なども担当し、裏方としても活躍。そういったやりがいも含め、「他校の作品のつくり方など、自分たちにないものを手に入れるチャンス」と捉えているとのこと。また、今回初参加となった旭川明成高校の「皆さんに笑ってもらえて、とてもうれしかったです」という上演後の挨拶も印象に残っています。自分たちの表現に対して反応がもらえるということは、何より励みになるのかもしれません。フィナーレの歌にあった「おバカそれは自由への道!」という歌詞も、ひたむきに打ち込むことでしか得られない世界があることを思えば、なるほどその通り。おバカな高校演劇対決、今後も長く続いてほしい取り組みです。

※ 本公演へのお問い合わせはengeki_hokuryou@yahoo.co.jpまでお願いいたします。

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