ジユウダイ

FILM

開催中 - 2013.12.23

空間認識を揺さぶる奇妙な体験
『松井紫朗 ココトソコノアイダ』

松井紫朗さんは、人間の知覚や空間認識に対し一貫して関心を持ち続けてきた美術家。作品の内にホースのように伸びた管状の空洞に外部の空気が取り込まれる、建築空間と一体化した巨大なバルーンを膨らませ観客に作品の内と外の両方を体験させる、水面が内側へと吸い込まれていく「穴」を湖の真ん中に出現させる...。多様な素材とスケールで展開する作品は、内/外、ここ/そこといった領域を反転させ、あるいはつなぎあわせ、観客の空間認識を揺さぶる奇妙な体験をもたらします。
その彼の、今日までの創作と思考の歩みをたどる『松井紫朗 ココトソコノアイダ』が、札幌宮の森美術館で開催中です。

本展では、90年代に制作されたシリコンラバーの作品や、ユニークな形状を持つ容器や水槽を使った作品に加え、《Garden Picture》と題された近作絵画、国内外で実現したインスタレーションの画像や資料等を紹介。 例えば、ガラスでできた《Aqua-Lung Channel Ⅱ》で水槽の内部に紛れ込んだ「外」の空間に腕を通してみたときの新鮮な驚きや、《Entering-Kingyo Table Station》で外にはみ出た「水槽内」に金魚が出てきたときの侵入感など、空間が別の空間に紛れ込んでいくことを視覚や身体を通して体感できるはず。どの作品も造形が美しいことに加え、外の世界に(勇気を持って?)出てきた金魚につい自分を重ね合わせてしまうという、物語性を楽しむことができるところも魅力です。ぜひ足を運んでみてください。

展示詳細
タイトル 『松井紫朗 ココトソコノアイダ』
会期 開催中~2013年12月23日(日)
時間 10:30~19:00(入場は閉館時間の30分前まで)
休館日 火曜日
会場 札幌宮の森美術館(札幌市中央区宮の森2条11丁目2-1 MMG)
入場料 企画展+コレクション展示のセット料金
一般800円、シニア(60歳以上)高大生600円、中学生以下無料
お問い合わせ TEL 011-612-3562
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